体調不良を訴える方の中には、自律神経の乱れによるのではないかと思われる症状も多々見受けられます。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。車に例えるとアクセルの役割を果たすものが「交感神経」ブレーキの役割を果たすものが「副交感神経」です。
交感神経が優位になると血圧が収縮し心拍数と血圧が上昇。心身ともに興奮状態となります。また、副交感神経が優位になると血管がゆるみ、心拍数や血圧が低下しリラックスした状態になります。
通常、日中は交感神経が優位で、夜は副交感神経が優位になります。
ところが、不規則な生活習慣や仕事や人間関係のストレスなどで自律神経が乱れると体調不良になります。
身体的不調としては、「頭痛」「めまい」「動悸」「息切れ」「肩こり」「便秘」「疲れやすい」「冷え」「倦怠感」「息苦しさ」「手足のしびれ」など
精神的不調として「不安」「やる気が出ない」「不眠」「イライラする」「集中力低下」「情緒不安定」などです。
そして、これらの症状は病院で検査をしても特に異常なしと診断されることも多いのです(不定愁訴)
交感神経と副交感神経は、どちらも高いレベルを維持できると最強です。
ストレスを感じると交感神経は過剰に優位になり、副交感神経は働きが悪くなって、様々な病気を引き起こします。逆に副交感神経が優位になりすぎると、免疫力が高まる半面、アレルギーが発症しやすくなるという問題が起きます。大切なのはトータルでのパワーバランスです。
交感神経を高めるためには、人と会話したり、朝日を浴びながらウォーキングをしたり、運動をするとよいでしょう。
副交感神経を高めるためには、ゆったりしたリズムの音楽を聴いたり、感動する映画を見たりする。深呼吸をする。いつも笑顔でいる。ぬるめのお風呂にゆっくりつかる。納豆などの発酵食品で腸を整えるなどするよう心がけるとよいでしょう。
なんか最近体調がおかしい、気分の落ち込みが長引いていると感じたらこれらのことを意識してみるとよいでしょう。